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#1673:焔の月 4日目
(濁った海沿いを歩く
吹き荒ぶ風は粘り付くように濃い
(私は元の世界でもこんな風に海を眺めて歩いたろうか
(それよりも私は海を見たことがあったのだろうか
(頭蓋の内側に茫漠としたヴェールを被せられたように
ここでは何ひとつ冴えたことがない
(タルタスの街をここまで離れたのははじめてのことだった
いやに遠くまで来てしまったと感じている
(タルタスにはほとんど人も残っていないだろう
(あの街は私にとって禍の象徴から形づくられたような場所だったが
私はもはやあの狭い街でしか生きられなくなってしまっていた
(もう戻れない
(私は早くもくたびれていた
あと少し歩いたら休もう
吹き荒ぶ風は粘り付くように濃い
(私は元の世界でもこんな風に海を眺めて歩いたろうか
(それよりも私は海を見たことがあったのだろうか
(頭蓋の内側に茫漠としたヴェールを被せられたように
ここでは何ひとつ冴えたことがない
(タルタスの街をここまで離れたのははじめてのことだった
いやに遠くまで来てしまったと感じている
(タルタスにはほとんど人も残っていないだろう
(あの街は私にとって禍の象徴から形づくられたような場所だったが
私はもはやあの狭い街でしか生きられなくなってしまっていた
(もう戻れない
(私は早くもくたびれていた
あと少し歩いたら休もう
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